4~6月期のドラマがもう終わってしまいましたが、今回は集中して見ることがあまりできませんでした。
「教場」の後半は割と一生懸命見たでしょうか。
原作者を知らずにドラマだけを見た印象でいくと、若干話の展開に無理のある回があったな、という感じでした。
そもそも、「教場」についても今回が見るのが初めてで、正月の特番の評判を少しくらいは聞いてはいました。
ゼロ、というくらいだから遡った話なんだろうな、だったら知らなくても見れるでしょと見始めました。
今回のドラマは、1話ごとに違う話だったことも見やすかった。
そして、違う話、違うキャラクターが出る故に、演じる俳優さんの力量の差が目立ってしまった気もしました。
ドラマを見終わってから、長岡弘樹さんの別の小説を読んでみたのですが、癖のあるキャラを登場させる作風で、その「癖のあるキャラ」を演じ切れているかということが、ドラマに小さな違和感を生んでしまう。「この人はこんなことしないんじゃない?」「ここまでする動機が弱すぎない?」とドラマを見ながら何回か口にしました。
主人公については、むしろ一番しっくりしていた印象で、なぜあんなに厳しいのかは疑問ではあるけれどあのドラマにおいては固定されたキャラなのだと思います。
出番が多く、特別な役回りである北村匠海演じる刑事をのぞけば、染谷将太がさすがの演技力でした。
ミステリーでは謎解きが醍醐味ではありますが、先にトリックありき、的な印象になってしまうのは、そこに至るまでの物語の説得力が弱いのかと。
しかしながら、このドラマも私の読んだ話も、謎を解く側つまり刑事側の話なので、仕方ないのかな。
といいつつも、ドラマとして最後まで見せる質の高い脚本だったと思います。キャストも意外性もあって良かった。
ただ素直に「面白かった」となぜか言えない引っかかりをとりあえず書いてみました。