今期のドラマでとりあえず見ているのは「教場」と「それってパクリじゃないですか？」、「Pending Train」なんですが、実は楽しみに見ているのはそれではなくて、NHKBSでやっている「あまちゃん」の再放送と、huluで見ている「推しの子」なんです。
「あまちゃん」は、当時オンタイムでも見たし、以前の再放送も見ていたのですが、またしても。今年10周年なんですね。そうか、あれから10年…
それにしても何回見てもおもしろいドラマです。
物語としては、破綻しているところもあるのですが、そこのところを込みで面白い。クセの強いキャラとちりばめられたパロディ。そして、何といっても主人公を演じたのんの魅力。本放送後に事務所トラブルから干されてしまったのが本当に悔やまれます。今も綺麗ですが、あのあと、女優としてどんどん磨かれていく過程はさぞかし輝いていたことでしょう。
都会でいじめにあった主人公が北三陸に転校してきて、そこで海女をやりつつ、なぜかアイドルを目指していく…一風変わったアイドルもの。少々暗い女の子がアイドルとして売れていく、という単純なものではなくて、そこには家族の秘密だったり、友達との確執だったり、芸能界の洗礼だったり…様々な事情とネタ(笑)が複雑に絡み合い、混沌として一筋縄ではいかない物語になっています。それなのに謎な歌詞の「潮騒のメモリー」はしっかりアイドル曲だし、キャスティングが絶妙で、暗いエピソードもどこかあっけらかんと描かれていて重くなりすぎず楽しく見れるドラマです。
「推しの子」は、これまたアイドルもののアニメです。見始めたきっかけはSmile Againの最強のライバルだった主題歌「アイドル」を聞きたくて。
第１話が１時間超えの大作で、思わぬ展開に夢中で見てしまいしまた。以前から面白いという評判は聞いていましたが、まさかこういう話とは。まさに「推しの子」。アイドルものであり、転生ものであり、復讐ものでもある。
絶対的なアイドルである母の元に生まれた双子。元々はそのアイドルを推していたファンの生まれ変わり。その母が殺されて… 今度は隠し子であるその双子が芸能界に入っていく。１人(妹)は母のようなアイドルを目指し、１人(兄)は母を殺した黒幕を突きとめるため…
アイドルもの、芸能界ものですが、交錯する過去（前世)や黒幕は誰なのかといったミステリーの要素も強い。
OPの爆売れしている「アイドル」もこの世界観を非常に良く表現していますが、ED曲の「メフィスト」もものすごくイメージあっています。「アイドル」が芸能界ものをイメージしているのなら、「メフィスト」は復讐劇のイメージです。前者がアイドルだった母のイメージ、後者は復讐をたくらむ息子のイメージでしょうか。
この先一体どんな展開になるのか？楽しみに見たいと思います。
