Sakuyaのイソジオタ活のススメ

サブカルにまみれていたバブル時代を経て現在五十路

ROCKIN'ON JAPAN RYUHEI ソロインタビュー

RYUHEIソロインタビューが掲載されたROCKIN'ON JAPAN2月号。

年末にやっと手に入れた直後にざっくりとは読んでいたけれど、このレビューを書くためにもう一度読み直して、最後の方で何だか泣いてしまった。

この感情はなんなのだろう?

懐かしくて切ない…?誇らしくて嬉しい…?その両方の感情が入り乱れて、説明のつかない想いが溢れるような。

Twitterで「濾過」という言葉を使わせてもらったが、再読して、これは「変態」だと思った。しかも、蛹が蝶になる「完全変態」ではなく、幼虫が脱皮する「変態」。今までの殻を脱ぎ捨てても、リュウヘイという形は変わらない。いや、今までのリュウヘイを残しつつ、違うリュウヘイになっていく過程を私たちは見せてもらっているのだ。

つまりは、この後にまだ「完全変態」が待っているはずだ。それがSKY-HIの言う「化け」なのかもしれない。

異論もあるかと思うが、実はザストでは、リュウヘイの持つアンバランスさにすごく惹かれていた。ものすごく才能があるのとは裏腹にどこか閉じた感じがして、不安定で儚い雰囲気だった。自らは他者とは交わらないプライドも感じた。だが、そういったある種「不完全」なところもまた彼の魅力の一つだった。それが、ザスト最中に、「あれ、意外と素直で良い子なのかも?」と思い、デビュー後時間がたつにつれて「なんだ、すっごい良い子なんだ」とわかってきて。彼の心の奥底にあった「純粋さ」が前面に出て見えるようになったのは春のケガが完治したあたりだったかもしれない。そういえばそれまでは少し肩に力が入っているように見えていた。本人も夏フェスの最初の頃から戸惑いがなくなった、と言っているが、そのあたりから確かに彼は自然体に見えた。そしてそれはBMSG FESのときに特に強く思ったことで、『リュウヘイはこのFESの冒頭からもう本当に表情が柔らかくて、肩の力が抜けた穏やかな顔をしていました。Twitterにあげたように今までで一番優しい顔。凪の海のような穏やかさ。』あのときのことを私もこう書いていました。

そして、その変化を彼はためらいもなく私たちに見せてくれていた。自分のすべてを見せる覚悟をしての、あのMCだったのか。「みなさんと行く道なら怖くないです」と。

他者からの愛を、自分を愛する力に変えて、更にまたその愛を私たちに還してくれる。

ある意味、もう彼は大丈夫と思った。リュウヘイというアーティストは、どんなに逆風が吹こうと、進んでいくんだろうな、と。

それにしても。きちんとインタビューに応えながら、わかりやすく自分の変化について語る彼は本当に16歳なのか。やはり思考能力の高さに感心する。しかもそこについても、少し前までは、どちらかというと独特な表現が多かった気がする。今回はわかりにくい表現はまったくなくて、「誰でもわかる」表現になっていた。そして、冒頭の写真。身体のどこにも力の入っていない、自然体な彼の姿が写っていて、びっくりするほど透明感があった。以前はその透明感が儚さと見えていたが、今は凛々しい爽やかさに思える。本当にステキな写真でした。

以前の彼も、今の彼も、どちらも大好きだし、この先の彼をも、きっと私は大好きになると断言できる。リュウヘイに出会わせてくれたことに本当に感謝。

rockin'onさん、素晴らしい記事をありがとうございました!