Sakuyaのイソジオタ活のススメ

サブカルにまみれていたバブル時代を経て現在五十路

96BLACK「addictive Art」

さて。私がTHE FIRST FINALで一番感動したと書いた96BLACK「addictive Art」。

前に書きましたが、なんとTHE FIRSTの面々を初めて見たのがクリエイティブ審査ネオだったので、一番最初にリュウヘイとシュントを見たのが96BLACKだったわけです。

それなのに、二人の印象が「若い」というだけだったなんて「あんたの目は節穴か!」と当時の自分を怒りたいですよ、ホント(笑)

踊りと歌はまあ上手いと思ってはいたんだけど…「まあ上手い」ってさ、それどこじゃないでしょ。あのパフォーマンスを二人だけで考えたってすごいですよね。曲と詞、ダンス、そしてあの世界観…。

THE FIRSTを最初から見て、2回目にクリネオにたどり着いたときは、もっと違う目線でこの曲を聞きました。私は、日高さんが急にクリネオをやるって言ったのはリュウヘイに対して(広くチームBの面々に対して)、曲を創ることへの成功体験をさせてあげたいという親心だったんじゃないかな、と思ったんです。それはある意味、彼らが絶対成功するって信じてのことだと。

 

そのうえでのaddictive Art。やっぱりリュウヘイの詞のセンスって独特ですね。多分シュントはリュウヘイに寄せている気がするんですが。悪く言うと最初に持ったイメージで厨二病だったりオタク臭がしてしまうんですけど、ほかのチームと絶対被らないという自信が見えます。この曲、リュウヘイのセンスも光ってるんですが、シュントの上手さも光ります。お互いの個性や才能を、殺さず思う存分に見せている感じですよね。ダンスにしろ、歌唱にしろ。特にシュントの歌唱の上手さがひきたつ曲だな、と。

 

THE FIRST FINALでのこの曲は、本当に異彩を放っていましたね。大きいステージに二人だけなのに、ただ広いとは感じさせず奥の深い独特の世界観に引き込んでくれました。前の時ほどしっかりとは踊ってはおらず、ゆるく踊っているんですが、静と動のメリハリがあって、新たにハモリを入れることによって生まれる妖しい感じにうっとりとしてしまいました。本当に二人の魅力を強く感じることができました。

 

私はシュントとリュウヘイのこのコンビがとても好きなんですが、理由の一番は「お互いに対等である意識」が感じられることです。

本来はリュウヘイが年下だから、対等というのはおかしいのですが、長く時間を共有していたから生まれたであろう付かず離れずの仲間意識というのかな?リュウヘイが年上のメンバーの中で、シュントだけを呼び捨てにしているのですが、それをシュントが許していることにグッときます。見たところ、リュウヘイは、シュントにだけ「まともな距離感」を取れている気がします。

そして、そんな二人が歌っているからこその、この楽曲なんだと感動しました。

 

推測になってしまうのですが、最終公演の前半、リュウヘイはいつもの7割くらいの感じで踊っていたと思います。自分でそうしたのか、はたまた指示だったのかはわかりません。後半のBE:FIRSTとしてのパフォーマンスの方に重きを置くためだったのでしょう。ですが、そんな前半のパフォーマンスの中で、このaddictive Artには特に力を入れた気がします。それは一緒にやるシュントへの尊重であったのかもしれませんし、シュントに負けたくなかったからかもしれません。

 

余談というか蛇足ですが、日経エンタテインメントの10月号でリュウヘイがシュントのことを「良きパートナー」って言ってましたよね。