Sakuyaのイソジオタ活のススメ

サブカルにまみれていたバブル時代を経て現在五十路

大奥シーズン2医療編

NHKドラマ「大奥」、シーズン1が良かったので、シーズン2もとても楽しみにしていました。そして始まった医療編。3回が終了して、今週、意次・青沼・源内の3人が退場となりました。しかし、壮絶な回でした。

吉宗の意を継ぎ、赤面疱瘡根絶のため尽力する意次。同じ吉宗の意を継ごうとしながら空回りする定信。そしてそんな二人にどちらも良い顔をしながら強かに暗躍する治斉。また、意次を慕い、自らの性別を超えて、奔走する源内、実直に医療に情熱を傾ける青沼。ようやく歯車が噛みあい、前進し始めたとき、悲劇が起こる。

定信の甥が接種で命を落とし、将軍家治が毒を盛られた苦しみから意次を糾弾する。そこから全てが壊れていく。

意次は老中の職を解かれ、青沼は死罪を言い渡され、源内は女性であるがため病をうつされ床に臥す。

今まで己を顧みずに、赤面疱瘡と闘ってきた3人を襲うそれぞれの悲劇。本当に切なかった。これほど理不尽なことがあるのか。それがすべて私利私欲のためだというやるせなさ。

最後の雨中の黒木の慟哭が胸に刺さる。

脚本と、配役、役者の演技、どれもがすばらしかった。特に、平賀源内を演じた鈴木杏さん。最初の登場の時、原作のイメージとはかなり違っていたのですが、回を追うごとに段々馴染んでいって、最後は細かい仕草の一つまでもが、すべて源内でした。もう源内でしかなかった。

黒木役の玉置玲央さん、知らない役者さんだったのですが、1話目からとても良くて、地味でありながらしっかりとした役作りで目を引きました。第3話でも、去っていく青沼に感謝の言葉を伝えるシーンや、病床の源内に声をかけるところ、そして雨に打たれながら叫ぶシーン…
とにかくこの二人に泣かされました。素晴らしかった。素晴らしいがゆえに、切なくて泣きました。

医療編はまだ続きます。将軍家斉と、その母の治斉。仲間由紀恵サイコパスな怖さがじわじわきそう…