Sakuyaのイソジオタ活のススメ

サブカルにまみれていたバブル時代を経て現在五十路

推し遍歴 バンド編

さて、前回私の推し遍歴などというものを書きましたが、今回は昔推していたバンドについて。CDを揃えて持っていたのは、2つしかなくて、1つ目はNOBODYという二人組。元々はお二人とも矢沢永吉のバックを務めていたようです。表舞台よりも、作曲家としての裏方の方にネームバリューがあり、1980年代のヒット曲を席巻していました。最初に知ったのは1984年に出たシングル、I'M NOBODYだった気がするのですが、定かではないです。多分、いろんなヒット曲の中で耳に残る曲の多くがNOBODYの曲で、気になって聴いてみたのだと思うのですが。六本木心中、あゝ無情、モニカなど、誰もが知っている曲もあり、NOBODYとしては、ツインボーカルのハスキーな声で男くさく歌い上げる感じに仕上がっています。最後に買ったのは、1989年発売の9枚目のアルバムでした。

そして2つ目は、このブログでも以前少し触れたことのあるPINKというバンド。活動期間は1983年~1989年のわずか6年間。6年間を駆け抜けたスーパーバンドでした。6人組で、ビブラトーンズにいた福岡ユタカ、矢壁アツノブ、岡野ハジメが中心となり結成。一言でいうと、各々の才能がすご過ぎて、時代の先に行き過ぎたバンドでした。

私が最初に聞いたのは、マクセルのCMで流れていたKEEP YOUR VIEW。CMの幻想的な感じと相まって素敵な曲だと耳に留まりました。その後、友人の猛プッシュにあって、当時結構売れていた3rdアルバム「PSYCHO-DELICIOUS」を聞いて、すっかりファンに。遡って1st「PINK」と2nd「光の子」を買いました。

どこが良かったといえば、テクニックはもちろん、そのSFチックな世界観、ちりばめられたメランコリックでハードなリリック。そのいずれにも強く惹かれました。いまもたまに聞くと、その世界に浸れます。まずは、ボーカルの福岡さんの楽器のような高音ボイス。強度ガラスのような透明感。そして、岡野さんの低音や、ホッピーさんのパワフルさ。

いつのタイミングだったか、多分もう解散というか活動停止が決まってからのライブで渋谷公会堂に友達に誘われて行ったのですが、もう本当に楽しくて、ずっと歌ってたし、踊ってたし。生演奏がこんなに良いとは!と感激しました。もしかすると、人生初ライブだったのかもしれません。

楽曲は、初めの頃は少し無機質なロック、その後どこかポピュラーな感じが出て、最後はグラムロック(これは多分岡野さんの色なのか?)やまさに無国籍音楽といった統一されない「てんでんばらばら」な音楽でした。私がグラムロック(もしかしたらハウスも?)が好きなのはPINKの影響かもしれないです。

PINKとしての活動停止後も、福岡さん、岡野さん、ホッピーさんはそれぞれご活躍されていて、ホッピー神山さんは、アレンジャーとして有名だし、最近知ったのですが、岡野ハジメさんはHYDEの音楽プロデュースをしているそうです。