Sakuyaのイソジオタ活のススメ

サブカルにまみれていたバブル時代を経て現在五十路

オタ活回顧録(番外編)物語を創るということ【前編】

番外編はあるかも、と言ってましたがすぐきちゃいました(笑)

しかも前後編あります。書き出したら長くなってしまって。後編はまた後日。

 

色々なものに深くはまってしまう私ですが、その根本的な原因は「物語オタク」であることだと思います。一見ジャンルには統一性がないのですが、とにかく物語が好きなんです。

さいころからお話が大好きで、小学校に入るか入らないかでマンガ好きになり、並行して本もたくさん読んでいました。好きだったのは「アラビアンナイト」。どこか妖しい不思議な物語と、あと伝記などの人の一生を書いた話も好きでした。テレビも大好きで、特に父親の影響で時代劇が好きでした。小学生の時は、三度の飯よりマンガ好き。成績が良かったらマンガ雑誌をとってもらえるというので頑張って勉強したりしてました。

その頃から、そういった物語の続きや、例えば時代劇や刑事ものの、事件が起こっていない時の日常を想像するのが好きで、いつも学校の帰り道に考えていました。空想好きな変わった子でしたね。でもおかげで?成績は良かったんです。

中学になると、家に本がたくさんあったこともあり、歴史ものにはまり、歴史小説ばかり読んでいた時がありました。特に戦国時代が好きでした。信長の正室で、斎藤道三の娘の濃姫が好きで、いつか濃姫の話を書きたいなあ、なんて思ってました。一方で友達との交換日記に普通のラブコメみたいな話を書いたりしていました。

高校では漫研のようなサークルに入り、ファンタジー小説を連載しました。ファンタジーで宗教的なSFみたいな感じでしたね。その当時読んでいた「グイン・サーガ」の影響かな、とも思いますが、栗本薫の話は実はそんなに趣味じゃなかったんですよね。私の趣味嗜好と全然合致してなくて(笑)むしろ萩尾さんがマンガ化していた「百億の昼と千億の夜」のイメージですかね。そんな壮大ではなかったにしろ。

大学では文芸部に入り、純文学系の小説を書いていました。その頃、高橋たか子や増田みず子といった固い作家さんが好きだったんです。まあその一方では同人誌で二次創作をやっていたわけなんですが。

二次創作の利点というと、設定を作る手間が省けるので、「物語」を作るのに集中できることだと思います。特に私は設定を作るのに時間がかかるので、二次創作だともうバンバン書ける。原作のサイドストーリーだったり、空白期間の話だったり。あんまりオリジナルのキャラを出すのは好きじゃなくて、理想は原作の中に入っても違和感のない話だったりしました。そのせいか、実は時々あるんですよ、自分が書いた話とそっくりな話が原作に出てくることが(笑)そういうのがあるとやっぱり嬉しいですね。

あとは意識していたのは、オリジナルもそうなんですけど起承転結。

私の場合は、「結」はだいたい決めてから書き出します。ラストを決めてそこへ落とすためのエピソードで「承転」を作る。小説は説得力が大事だと思っていて、なぜそうなったか。を読んでくれる人に納得させるように設定だったり、エピソードを詰めていきます。こうかな?ああかな?というのをこねていくうちに、すっと映像が流れ始めるんです。

オリジナルの時はあらすじが概ね決まったらキャラを作っていきます。私はわりとキャラを後回しにする傾向があって、最後まで名前が決まらなかったりすることも多いのですが。見た目を優先的に決めて、言わせたいセリフなんかを考えて動かしていくうちに、急に自分では思いつかなかった物語の核心を突くセリフを言い出すときがあって、そうなるとスムーズに物語が流れ出します。

物語を創るのは本当に楽しいです。ですが、私は自分の経験上にあるものからしか書けないので、どうしても日常的な話が多くなってしまいます。自分という世界の外にあるような、まったく自分の道徳観、倫理観とは違った話を創る才能は残念ながらないようでした。プロの作家さんはやはり「こういう設定は思いつかないな」とか「こういう展開すごいな」と思わせてくれるのでそこはやはりプロのプロである所以でしょうね。