Sakuyaのイソジオタ活のススメ

サブカルにまみれていたバブル時代を経て現在五十路

オタ活回顧録④

と、いうわけでトルーパーから声優佐々木望さんのファンになりました。佐々木さんの名前を知ったのはトルーパーでしたが、実はその前にも彼の声に出会っていました。それは「1999年の夏休み」という映画で、萩尾望都さんの「トーマの心臓」を下敷きにした実写映画です。舞台は近未来の日本で、少年の役を少女が演じて、ご丁寧に男の子の声に吹き替えるというなかなか手の込んだ作品なのですが、深津絵里さんとか中野みゆきさんが出ていて、なんともいえない独特の雰囲気をもつファンタジーに仕上がっています。原作のファンということもあって、私はこれを映画館で見ていたのですが、その時は声を吹き替えていることに気づきませんでした。トルーパーで大好きだったサークル真田シスターズの藤たまきさんがこの映画の吹き替えを佐々木さんがやっていると書いていて、それでハッとして思い返してみたら確かに主人公の声が佐々木さんの声でした。ラ行が聞き取りにくかったから(笑)これに何だか運命のようなものを感じて(←どんな運命?)それからどんどんと佐々木さんの出ているアニメを見まくりました。

ファンになってからすぐに「アキラ」の公開が決まって、「アキラ」は声というか演技を先にやって後から作画を作っていくやり方で製作されたので多分佐々木さんの出演はトルーパーより先だったかと思います。「アキラ」は原作も好きでしたので、映画館で見て、更にビデオでも見ています。佐々木さんの役は鉄男ですが、見た方はわかると思うのですが後半は叫んでるだけなんですよね。それから「銀英伝」。アニメ化にも「えっ?」という驚きでしたが、佐々木さんのユリアンはもっと「えっ??」でした。当初はユリアンの方に愛があって、優しいイメージのユリアンを佐々木さんがやると小賢しい感じになるんじゃ?と心配がありました。でも始まったら小賢しくても許すからお願いもっとしゃべって!となりました(笑)

しばらくは声の追っかけをしていて「私は声のファンだから実際に声優さんには会わなくても」と思っていたんです。それが佐々木さんの人気が出て、アニメとは離れたオリジナル(というんでしょうか?)の曲が出て、それのイベントが名古屋であるということで、思い切って行ってみました。初めて生で歌っている彼を見て、びっくりするぐらいかわいらしい人で幸せな気持ちになり、すっかりはまってしまいました。

その後できたファンクラブにためらいもなく入り、各地のいろんなイベントに参加しました。思い出深いのはNHKホールでのコンサート。5列目くらいの真ん中の席で、めちゃ近くで見せてもらってものすごく楽しくて。その頃はもう地元に戻って就職していたので巷に同志はいなくていつも独りで行っていましたが、現地でみんなと友達になるので全然平気でした。今思い出しても楽しい毎日でした。

それと並行してトルーパーの声優さんたちが結成した「NG5」というグループのコンサートなどもあり、彼らの最後のコンサートというか温泉に一緒に行くツアーにも参加しています。場所は東山温泉で、東京からバス5台くらいで行って、一泊二日で歌と握手会で。こんなツアーが成立したのはやはりバブルの頃だったからでしょうかね(笑)楽しかったんですが、なんだろう?ほかのファンとの熱の違いというか、方向性の違いを感じましたね。私はすでにアニメのファンではなくて、ただの佐々木さんのファンになってしまっていたんでしょうね。

そんな熱も、だんだんと仕事が忙しくなって薄れていき、佐々木さんが「幽遊白書」の主人公に抜擢された頃にはすっかりぬけていました。でも、それから結婚・出産を経て、子どもが2歳くらいになったとき当時が懐かしくなってそのあとに出ていたCDをまた買って聴いたりもしました。そういえば、去年佐々木さんが東大を卒業したというニュースを目にして驚きました。しかも法学部。本当にすごいですね。そして、つい先日1月25日がお誕生日でしたね。おめでとうございました。